人生において非常に大きなターニングポイントとなる転職ですが、せっかく新しい職場で再スタートを切るのであれば、末永く働いていきたいものです。
長く職場で働いていく為には様々な要素があり、人それぞれ何を重視するかが異なっていきます。
しかしながら、沢山の看護師さまの転職模様を間近で見てきた筆者としては、ある1つの項目が最も重要な要素にピックアップされると判断しております。
看護師の職場で一番大切な事とは
ずばり人間関係になります。筆者は毎年何百人もの看護師さんとお話させていただいておりますが、この点で悩まれる方が大勢いらっしゃいます。
例として、ある金額の給与を目的にして転職活動をされた看護師さんがいらっしゃいました。
無事に目標金額を超えて採用になり喜んで入職されました。
しかし、転職目標を叶えたにも関わらず、その看護師さんはわずか1ヵ月程で退職してしまいました。
一体何が問題であったのか、看護師さんにお伺いさせていただいたところ、非常に高圧的な管理職の方が在籍していた様で、その方とのやり取りがとてもストレスになってしまった様です。
転職希望が叶っても退職してしまう
今回例にした看護師さんは転職希望をクリアしておりましたが、残念ながら退職してしまうという結末でした。結局のところ、どんなに希望条件をクリアしていたとしても、最終的に人間関係が悪ければ退職に繋がってしまう事が良く分かる事例となってしまいました。
お休みの日数、通勤距離、給与面、各種福利厚生など、転職活動では気になる点は多々ありますが、実は多少これらの条件を妥協してでも人間関係が良い場所で勤める事が、長く勤務を続けるには大切な事であると言えます。
条件が良い=人間関係が良い、という図式では無い
地域相場よりも明らかに給与が高ければ、各看護師さん含めスタッフの全員が高いモチベーションを維持し、精神的にも余裕が生まれる事で人間関係が良くなると考えられなくもありません。しかし、高い給与である為に残業も含めて労働時間も比例して多くなり、目の前の事でいっぱいであるスタッフが増えてしまい、結果として人間関係に悪い影響を与えてしまうかもしれません。
高い給与であるのに離職率が高い職場は、このような負のスパイラルに陥っているのかもしれません。
それでは、転職活動で良い人間関係の職場を探す為に、どのような点を確認していけば良いのでしょうか。
面接や見学で確認したい事① 挨拶の有無
面接官や見学担当の方以外、つまりいつも通りに働いている看護師さんやスタッフの方たちが、しっかり挨拶を出来ているかがポイントです。当然ながら挨拶はどんな人でも基本的なコミュニケーション方法です。
私も看護師さんと院内見学をさせていただく時、皆さんが笑顔で挨拶をしてくださると、非常に職場としての安心感を感じる事が出来ます。
外部の人にも挨拶が定着しているという事は、スタッフ同士の挨拶が定着している事が考えられます。
面接や見学で確認したい事② スタッフ間の雑談の有無
目の前の仕事で手一杯だと周りの方とコミュニケーションを取る余裕が無くなってしまいます。基本的には業務中の過度な私語は厳禁ではありますが、適度な会話であれば連携が取れたりと風通しの良い環境になる事でしょう。
完全に誰も一言も会話していない職場より、すれ違った職員同士が笑顔で話している環境の方が働き易そうです。
面接や見学で確認したい事② 面接官の態度
主に面接官は看護部の部長や師長が担当されます。その面接官の方が直属の上司になる事も決して少なくはありませんので、面接官の態度を見れば職場の人間関係を予想する事も出来ます。
明らかに圧迫気味に面接を行い、終始強い口調でお話していたり、表情に笑顔が見えない時は、そのまま職場で部下の看護師さんに接している可能性があります。
部下は上司を選ぶ事は出来ませんが、入職前であれば職場は選ぶ事が可能です。
面接官が一緒に働いていきたい人物か、それとも一緒に働く事は考えられない人物か、この点もチェックしていきましょう。
内定後に職場体験をしてみる
面接で無事に内定を得る事が出来、入職するかしないかで迷う事も往々にしてございます。あまり一般的ではなくイレギュラーな方法ではありますが、半日職場見学・体験などを申し出るという方も中にはいらっしゃいます。
面接時の見学では見えてこなかった部分が、より鮮明に映し出される事になりますので、職場の雰囲気を相当確認する事が可能になります。
半日体験までいかなくとも、同じ部署の方とのお話合いの場を設けていただいて、面接時には分からなかった職場の雰囲気などを聞いてみるのも有効でしょう。
担当コンサルタントに確認して貰おう
ナースJJにご登録いただいた看護師さんには、専任のコンサルタントがそれぞれ担当させていただきます。これから面接に伺う医療機関・施設などの内部情報が気になる際には、コンサルタントに相談するのが良いでしょう。
看護師さん自らが面接で確認するよりも、デリケートな質問はコンサルタントが代行する事で、カドが立つことを避ける事が出来ます。
中には面接で直接聞いた方が良い場合もあります為、この点は都度ご相談いただけますと幸いです。
【完全無料】看護師の転職を応援するサイト ナースJJ
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