キャリアアドバイザーとして年間数百人の方とお電話でお話させていただく中で、様々な転職理由・退職理由を伺いました。
「もう看護師辞めたい」「今の職場が辛い」「ブラックな医療機関に勤めてしまった」・・・等。
看護師さんがナースJJにご相談いただいているという事は、少なからず「不満があるので新しい職場に移りたい」「現職を辞めたい」とお考えです。
何故辞めたいのか、この部分をしっかりお話を伺う事が我々キャリアアドバイザーとしてはとても大切な要素です。
今回はキャリアアドバイザーが実際の転職現場で感じた、「辞めたい理由」についてお話していきたいと思います。
看護師辞めたい理由① 職場の人間関係が悪くて辞めたい
これは看護師だけでなく多くの職種での転職理由にあがる事ですね。通勤時間が多少掛かろうが、労働条件が多少悪かろうが、最終的に人間関係さえ良好であれば、何年も勤続される方は大勢いらっしゃいます。
逆に言えば、通勤時間が近くて労働条件が良かったとしても、人間関係だけが悪ければ早期退職に繋がります。
過去には、都内の日勤クリニックにて年収500万円以上という破格な条件で入職された方もいらっしゃいましたが、殺伐としている職場であった為に早期退職されました。
非常に難しい問題ではありますが、多少でも人間関係を良くする為に一般的に言われている事は、自分自身の立ち回りを変える事です。
辛く当たる先輩がいた場合、何故そのような発言をしてくるのかの真意を汲み取る事で、多少なりとも人間関係が改善される事もあります。
例えば、『早く一人前になって活躍して欲しい』という親心から厳しい言葉になっている可能性もありますね。
看護師辞めたい理由② 子育てとのバランスが保てないので辞めたい
旦那やその他家族から協力がなかなか得られない場合、多くの負担が看護師さまに集中します。例え日勤帯だけの仕事であったとしても、子供の面倒を見ていると気が付けばもう夜遅くという事もあります。
また、子供を保育園などに預けながら勤務している場合、残業などが発生すると保育園の預かり時間内でのお迎えが困難になり、保育園からの早く迎えに来る旨の催促等が発生します。
これらの理由が重なると子育てとのバランスが崩壊するので、退職される事になります。
看護師辞めたい理由③ 夜勤が辛くて辞めたい
看護師が激務と言われる大きな要因は夜勤にあります。一般的な夜勤体制は2交代、もしくは3交代になりますが考えてみると双方とても辛い働き方です。
2交代勤務は夜勤が16時30分から翌朝9時頃までの勤務が一般的ですね。
そうなると、1回の勤務時間が17時間近くになるので、働く時間がとても長くなる事が分かります。
長時間労働への対策として仮眠時間を設けていますが、急性期の現場では悠長に全ての時間を仮眠に充てられるとは限りません。
夜間の救急搬入や入院、もちろん患者の急変がありますので、気が付けば日が昇っている事なんてザラです。
特定の地域では3交代勤務が多い病院がありますが、この3交代はいわゆる嫌われ者です。
2交代と異なり1回の勤務時間が8時間程度ですので、月の夜勤回数が2交代と比べて2倍(8回程度)になります。
かなりハードな例ですと、日勤の仕事が終わってそのまま0時過ぎからの深夜帯勤務を課せられる事もあります。
このような勤務が続けばなかなか休む事は出来ませんね。
看護師辞めたい理由④ 職場が忙しすぎて辞めたい
忙しい職場の筆頭と言えば救急車が毎日のように来る急性期の病棟ですね。急性期の現場では症状が不安定な患者が多く入院しているので、通常のローテーション業務に加えて都度急変対応を行わなければなりません。
入退院の回転も非常に速いので、患者との関わりをなかなか持つ事が出来ず、気づけばその方が病棟異動や退院などで既にいなくなっている事も。
患者の突然の急変が発生する事で必然的に残業時間も多くなります。
また、勉強会も時間内で実施が困難になる傾向が強く、時間外での勉強会、会議、研修参加でプライベートの時間がどんどん削られていきます。
特に配属先がICUや救急などの超急性期の場合、相当なプレッシャーにさらされる事は容易に想像がつきます。
看護師辞めたい理由⑤ 給与が低くて辞めたい
看護師は一般的な女性より年収が100万円程度高いと言われており、同世代と比較しても明らかに高給与となります。(勿論、ハードな夜勤を日々こなして身を削った対価とも言えます)
しかしながら、そんな事は無くそこまで給与が良くないケースもあります。
最近だと閉院する病院も増えてきましたが、経営不振の際には賞与が減額、もしくは丸々カットされる事も。
給与の毎月の支払いが遅れはじめたら、非常に危険な赤信号です。
中には残業代でしっかり稼ぐ為に、タイムカードの打刻を遅らせる為に無理やり病棟に残っている方もいます。
しかし、病院の方針によっては完全にサービス残業にされて一切の残業手当が付かない事も。
そうなると時間辺りの賃金が少なくなってしまいます。働き損の状態ですね。
また、そもそもの給与設定が低いという可能性もあります。
この場合は給与設定が高い場所を選択する事で改善されると思いきや、その分非常にハードな職場でライフワークバランスが崩れてしまうかもしれません。
慎重に情報収集する事が大切です。
看護師辞めたい理由⑥ うつ病と診断される程辛くて辞めたい
キャリアアドバイザーとして毎年多くの方とお話させていただいていますが、看護師という職種はどうしてもうつ病になってしまう方が大勢いらっしゃいます。看護師は命に関わるとても大切な仕事です。
必然的に新人看護師への指導の言葉や態度は辛いものとなり、ストレスが日々増えていきます。
他の職種と比べて多いとされるうつ病ですが、大きな理由に夜勤があります。
本来、夜勤をしている時間は人間が寝ているように遺伝子が組み込まれています。
しかし、その時間に起きている事により、徐々に自律神経が乱れ、睡眠薬が無いと寝られない方も出てきたりと、看護師の身体を大きく蝕んでいきます。
自分だけはうつ病にはならないという方も沢山いますが、そういう人程実際に症状を発症した際に大きなショックとなってしまいます。
まとめ
非常に辛い職業である看護師というお仕事。上手く自分の身を守っていかないと身体を崩してしまい、長く続ける事は出来ませんね。
人間関係で失敗した事がある場合には、病院にお願いして入職する前に1日職場体験を実施すると良いかもしれません。
良心的な職場であれば、快く受け入れてくれるでしょう。
今の職場が忙しすぎる場合は、残業が少なく有給取得率が高い病院を選択し、うつ病になってしまった方は、精神的負担の少ない職場を選択し、無理なく働いていきましょう。
施設や療養病棟、回復期の病棟がオススメです。
現在の抱えている悩みによって、理想的な職場の在り方は変わってきます。
ナースJJのキャリアアドバイザーに相談していただければ、一緒に解決策を模索する事が出来ますので、1人で悩まずお気軽にご連絡いただけますと幸いです。
手遅れになる前に、抱えている悩みを吐き出しましょう。
【完全無料】看護師の転職を応援するサイト ナースJJ
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