看護師は、患者さんや家族、医師や他職種とコミュニケーションを取りながら、様々な医療行為や看護ケアを行う仕事です。そのため、業務中のファッションは、以下のようなポイントに注意して選ぶ必要があります。
①実用性:看護師は、注射や採血、点滴やカテーテルなど、多岐にわたる医療行為を行います。そのため、実用性は最重要です。動きやすさや耐久性、汚れにくさや洗濯しやすさなどを考慮した素材やデザインを選びましょう。
②清潔感:看護師は、患者さんや家族、医療関係者などに信頼される存在であることが求められます。そのため、清潔感は印象を左右する重要な要素です。汚れやシワがない服を選びましょう。また、明るい色やシンプルなデザインの服が好まれます。
③安全性:看護師は、患者さんの安全を守ることが最優先です。そのため、安全性もポイントです。ポケットや飾り、ボタンなどが不必要に付いている服は避けましょう。介助の際に患者さんに怪我をさせたり、誤飲させたりする恐れがあります。
看護師の業務中のファッションのおすすめ例を、種類別にご紹介します。
≪ワンピースタイプ≫
看護師の伝統的なスタイルの白衣です。Aラインのワンピースは上品で女性らしい印象を与えてくれます。しかし、動きにくさやスカートの露出などの問題もあり、現在は美容クリニックやエステサロンなどで制服として採用されていることが多いです。
≪ツーピースタイプ≫
上下で分かれているパンツスタイルの白衣です。パンツスタイルですが、襟付きなのでカジュアルになりすぎず上品で優しい印象のある白衣です。スッキリとしたシルエットで着る人を選びません。多くの医療機関で取り入れられている定番のスタイルです。
≪スクラブ≫
近年、医療現場で人気が高まっているのがスクラブタイプのユニフォームです。もともとは手術着として使われていましたが実用性の高さから多くの医療現場で採用されています。カラーバリエーションが豊富でカジュアルな雰囲気のスクラブは患者さんにとっても親しみやすいデザインとなっています。
≪ケーシー≫
立ち襟がついていて肩でボタンを留めるタイプのユニフォームです。動きやすさを追及したデザインで看護師以外にもリハビリスタッフや医師に人気があります。シンプルなデザインできちんとした印象を与えてくれるので着用する人の性別や年齢を問いません。名前の由来は1960年代にアメリカで放送された医療ドラマの主人公「ベン・ケーシー」からきているそうです。
看護師の業務中のファッションには、NGなものもあります。以下のような服は避けましょう。
①黒い服:黒い服は喪服や死を連想させるため、NGとされています。また、汚れが目立ちにくく衛生的ではありません。
②安全でない服:ポケットや飾り、ボタンなどが不必要に付いている服はNGとされています。介助の際に患者さんに怪我をさせたり、誤飲させたりする恐れがあります。
③奇抜なデザイン:奇抜なデザインの服はNGとされています。施設内で浮いたり、患者さんに不快感を与えたりする可能性があります。
④汚れやシワがある服:汚れやシワがある服はNGとされています。清潔感がなく、印象が悪くなります。
⑤サイズが合っていない服:サイズが合っていない服はNGとされています。大きすぎると動きにくくなったり、危険になったりします。小さすぎると窮屈になったり、不快になったりします。
看護師の業務中のファッションは、実用性と清潔感を兼ね備えた服装を目指しましょう。種類や色によっても印象や効果が変わるので、自分の働く環境や役割に合わせて選びましょう。また、NGな服は避けましょう。看護師の業務中のファッションは、患者さんや家族、医療関係者に対する配慮でもあります。
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