転職成功!看護師の面接対策マニュアル

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面接で緊張してしまうのはなぜ?
面接は就活において最も緊張するシーンと言えるかもしれません。就職・転職活動をしたことがある人ならば、面接で緊張しすぎて、思うように受け答えができなかったというのは、多くの人が経験しているのではないでしょうか。それでも、転職活動で避けて通れないのが面接です。人と話すのが好きな人は面接が得意かというと、必ずしもそうとは限りません。反対に、コミュニケーションを取るのが苦手な人が面接に上手に対応できないわけでもありません。


「緊張や不安を全く感じずに、リラックスして面接に臨みたい」と思う人も多いでしょう。でも、適度な緊張感は、一時的に集中力が増したり、置かれている状況を客観視できたりするというメリットもあります。緊張のないリラックスした状態では、注意力が散漫になることもあり、それによってミスしてしまうこともあるのです。適度な緊張感があることで、いつも以上の力を発揮することができると考えられます。ただ、極度の緊張はマイナスに働いてしまいます。


緊張をするというのはその人のモチベーションがどれだけ高まっているか、どれだけ気合が入っているかという証拠でもあります。だから、これで採用が決まると思うと、面接に対して「失敗できない」とプレッシャーを感じてしまうのは自然なことです。ご存知の通り、緊張しやすいタイプの人がいれば、緊張しにくいタイプの人もいます。緊張のしやすさには人によって差がありますが、緊張すること自体は当たり前なのです。「緊張しないようにしないと」と思えば思うほど、かえって緊張感を高めてしまう場合もあるので注意が必要です。


では、なぜ面接で緊張してしまうのでしょうか。それはズバリ、面接は非日常だからです。慣れていないという理由で緊張を感じてしまうのです。日常的に話していることであれば緊張せずに話せても、慣れない話題を相手(初めて会う相手なら尚更)に分かりやすく話すとなると、うまく話せるかどうか自信が持てずに、不安や心配から緊張してしまうことがあります。それが、自分の人生を左右するかもしれない就職面接なら、緊張して、言葉がうまく出てこなかったり、頭が真っ白になってしまうこともあるでしょう。


面接の最大の敵である緊張を、なくす方法はあるのでしょうか?残念ながら、緊張はなくなることはありません。でも大丈夫!面接担当者は、相手が緊張していることを前提に面接しています。声や体が震えていたり、丁寧語や敬語などを言い間違えたり、そのようなことは面接担当者からしてみれば「よくあること」なのです。もちろん、事前に面接準備をしておくことで、不要な緊張を和らげることは可能です。面接の事前準備といっても、それほど大変に考える必要はありません。でも、一度でもやってみるのと、ぶっつけ本番でやるのとでは、心の余裕がまったく違ってきます。


面接前日までにしておくこと


応募先の情報収集(面接先のホームページはチェック、求人内容も確認)
時間・アクセスの確認(遅刻は厳禁です、30分程度の時間の余裕を持ちましょう)
服装・持ち物の確認(スーツやオフィスカジュアルが一般的)
面接で話す内容の確認
前日までに準備しておくことで、面接に向けて心の準備ができます。当日にバタバタと準備すると、時間を勘違いしたり、忘れ物をしたりといったミスにつながります。気持ちにゆとりを持って面接に臨むためにも、事前にしっかり確認しておきましょう。


面接って何を聞かれるの?


面接で聞かれる質問は、ある程度パターンが決まっています。看護師さんの面接でよくある質問をチェックしてみましょう!


「自己紹介をお願いします」

履歴書や職務経歴書に書いた内容を1~3分程度で話します。まず、名前、最終学歴、職務経歴を話します。第一印象はとても大切です。ポイントは、できるだけ明るい表情でハキハキと話すことで、相手に好印象を与えることができます。


「志望動機を教えてください」

志望動機はほぼ100%聞かれる質問です。志望先の魅力、どのような働き方をしたいか、仕事に対する思いの3つを話すのがおすすめです。これまでの経験が志望先の仕事にどう生かせるかをアピールするチャンスです。使いまわせるような内容やネガティブな内容は避けて、志望先の特色や強みを踏まえた内容になるように工夫しましょう。


「前職を退職した理由を教えてください」

正直に答えても大丈夫?と悩むポイントです。人間関係や待遇の低さなど、ネガティブな理由を述べると悪印象です。嘘はつかないようにしつつ、内容や表現を選んで、ポジティブに言い換えることを意識しましょう。結婚や出産といったライフイベントを理由に退職した場合は、そのまま伝えても問題ありません。その場合は、現在は業務に支障がないこと、今後は長期で働きたいことも、きちんと伝えましょう。


「今までの経歴・スキルについて教えてください」

看護師はスキルが重要視される職業です。特に、中途採用の場合は即戦力を求めている病院や施設も多く、これまでの経歴と併せて身に着けたスキルを具体的に話すことで、自分の強みをアピールできます。スキルに関しては、保有資格の他にも、マネジメント力や問題解決能力などもアピールポイントになります。


「入職後に取り組んでみたいことはありますか」

面接において、今後自分が目指したいビジョンを明らかにしておくことは大切です。
特に転職回数が多い場合は、明確な目標に向かうための転職かを判断されることもあるため、転職先が求める看護師像を知っておくだけでなく、社会人としてのスキルアップにも興味や関心があることを積極的にアピールしましょう。希望の配属先を聞かれた場合は、あなたが考えている希望の配属先と希望する理由を伝えます。
希望が通らないこともあるので、「絶対にこの科で働きたい」というような伝え方は避けた方が無難です。と言っても、「希望なし」と伝えると熱意がないと捉えられてしまう可能性もあるため、希望する科については伝えておくと良いでしょう。


「長所と短所を教えてください」

人柄を知るために長所や短所について聞くことがあります。長所を述べる際には、結論を述べた後に、それを証明する経験やエピソードを展開し、最後に採用後の具体的なイメージを伝えるとGOODです。自分を客観的に評価するのは簡単ではありませんが、自分を偽ることなく、自分らしく回答しましょう。また、看護師の仕事をする上で役立つ長所を述べることで、採用担当者に好印象を与えることができます。仕事と絡めつつ長所を伝えていきましょう。自分を売り込むチャンスと考え、自信を持って伝えることが重要です。短所を述べる際には、長所の裏返しとなるような短所を述べつつも、ネガティブな印象だけ持たれないように、どんな努力でカバーしているかや改善に励んでいることまで伝えましょう。


「看護観を教えてください」

看護観については以下の3段階で答えると、採用担当者に簡潔かつ印象的に伝わります。
結論(自分が何を大切にして看護をしているのか)
エピソード(大切にしている看護にまつわるエピソードを簡潔に)
締め(志望先の病院で自分の看護観を活かしながら長期的・意欲的に働く姿勢をアピール)


「これまでの職場で成功/失敗した経験について教えてください」

採用担当者が成功や失敗の体験談を聞くのは、その経験によってあなたが得たものは何かを聞きたいのです。成功経験にしても失敗経験にしても、エピソードから何を学んだのかを伝えるのが大切です。エピソードは誇張しすぎると嘘っぽくなってしまうので、経験したことを正直に伝えることをおすすめします。失敗経験を述べる際には、改善している点も伝えるべきですが、患者様の命に繋がるような大きなミスに関しては、伝えない方が無難です。


「ほかの選考状況を教えてください」

就職活動を行うに当たり、いくつかの施設を並行して受けている場合が多いので、採用側も状況を把握したいと考えているだけなのですが、面接を受ける方にとっては何となく答えにくい質問ですよね。この質問をする時は、採用側が内定を前向きに検討している状態であることが多いです。だから難しく考えなくて大丈夫!正直に答えてもまったく問題ありません。まず、他の施設を受けている旨を伝えます。例えば、複数の病院の選考を受けている場合には、
「他にはA病院とB病院に応募しております。どちらも私が希望する急性期の看護が学べる良い病院だと思います。また、それぞれの理念にも共感する部分があります。ただし、御院でしかできない○○の分野に非常に興味がありますので、すべての病院に内定をいただけた場合は御院への就職を希望いたします」のように回答するのがよいでしょう。そもそもこの質問は、好印象の時に出る傾向があります。「どこを受けているか」よりも「内定を出せば選んでくれるのか」ということを聞きたいのです。採用側は、せっかく出した内定が断られないように、良いと思った方にはできるだけ早く内定を出したいと考えます。よってこの質問は、内定に近い方への質問になります。少なくとも内定の有力候補であることは間違いないでしょう。


「最後に何か質問はありますか」

面接終盤に必ずと言っていいほどあらわれるこの質問。いわゆる逆質問です。特になければ無理に答えることはありませんが、「特にありません」はできれば避けたいところ。なぜなら、この質問は、自分の疑問点を解消できるだけでなく、最後に自分自身を自由にアピールするチャンスにもなるからです。では実際、どんな質問があるかみていきましょう。


ここで働きたいという熱意とやる気をアピール!
「入職までに何か勉強しておいた方がよいことはありますか?」


職場の雰囲気を知ることができる質問はこれ!
「こちらで働いている看護スタッフの平均年齢はどのくらいですか?」
「こちらで働いている看護スタッフの経験年数はどのくらいですか?」
「こちらで働いている看護スタッフの人数を教えてください」


未経験分野を志望される看護師さんにとって気になる質問です!経験で入職した方がいることで、多少は不安を軽減できます!
「未経験で入職されている方は何人くらいいらっしゃいますか?」
「入職後に研修などのサポート体制はありますか?」


介護施設やクリニックの場合、看護業務以外の仕事(掃除、介護業務の補助、薬のチェック・発注など)を担当するケースもあります。事前に確認しておくことで、ミスマッチを防ぐことができます!
「看護業務以外で、看護師が担当する仕事はありますか?」


以上、看護師の就職や転職時に実際によく質問される質問をまとめました。他にも質問しておきたいことがあれば、面接前にまとめておきましょう。ここでまとめた質問は一例に過ぎませんが、質問に対する自分なりの答えを考える過程で、自分が転職に望むものや優先順位が明らかになるかもしれません。面接では、他にもさまざまな質問をされることが想定されます。大切なのは、どのような質問でも自分の言葉で伝えることです。また、わからないときはそのまま「わからない」と伝え、学ぼうとする姿勢を示すことで好印象に。仕事に対する意欲も伝わります。面接では臨機応変な対応が求められますが、落ち着いて普段どおりの自分で臨みましょう。


面接準備はこれでOK!おすすめはスマホで自撮り!


よく聞かれる質問を確認したら、その質問に対する答えを準備しておきましょう。事前に答えを準備しておくことで、面接当日の受け答えもスムーズになります。頭の中でシュミレーションするだけでなく、一度紙に書きだしてみることをおすすめします。この時、箇条書きではなく、自分用に面接のセリフの脚本を書くつもりで書いてみます。それを実際に声に出して何度も読み返してみましょう。家族や友達を相手にロールプレイをしてみるのも効果的です。看護師仲間であれば、より具体的なアドバイスをもらえるかもしれません。でも、急な面接などで都合がつかないこともあるでしょう。


そんな時には、スマホで動画を自撮りしてみるのをお勧めします。Youtuberで頻繁に自分の動画をアップしている人は別として、ほとんどの人は自分が話している姿を動画で見ることはないですよね。だから、自分が普段、どんな声で、どんな表情で、どんな姿勢で話しているかわかりません。自分を客観的に見るために、自撮りは非常に効果的です。


笑顔で撮ったつもりが思いのほか無表情
声が小さくて聞き取れない
うつむいて顔が見えない
姿勢が悪い(猫背、体が左右どちらかに傾いている、肩に力が入りすぎている)
話しながら顔や髪をいじっている
不必要な動きが多すぎる(多すぎる頷き、足や手が無駄に動いている)


などなど、予想以上に自分が思っている自分ではない「不自然な部分」を発見できるのではないでしょうか。
動画を自撮りしてみる→不自然さに気づく→改善する
本当に単純な方法ですが、これを繰り返すうちに、より自信を持って面接に臨めるようになります。


面接前日の過ごし方


基本的に、面接前日はリラックスして過ごすことをお勧めします。無理に質問に対する返答を暗記したり、追い込みで面接練習をしたりする必要はありません。明日面接なのに、「覚えられていない」「面接練習がうまくいかない」となると、さらに緊張してしまいかねません。軽く復習しておくくらいの気持ちでOKです。持ち物や服装も、念のため再チェックしておきましょう。あとは普段と変わらない生活をすることで、自然と緊張もほぐれます。面接前になると、「〇〇を食べないといけない」「〇〇をしてはいけない」など、げん担ぎを行う方もいますが、それによって逆に緊張を引き起こす可能性もあるので注意が必要です。


ゆっくりと湯船に浸かって全身をほぐしてあげるのも良い方法です。42℃以上の熱いお湯では、交感神経が優位な興奮状態になり、40℃くらいのぬるめのお湯では副交感神経が優位なリラックスした状態になります。ぬるめのお湯に、全身浴なら10~15分、半身浴であれば20~30分程度つかるのがおすすめです。好きな香りの入浴剤を使用するのもいいですね。単身者用の賃貸でシャワールームしかない部屋に住んでいる方には、足湯をおすすめします。湯船に浸かるように全身を温めることは難しいですが、足湯だけでも血液循環が良くなり、気持ちが落ち着きます。


よく「面接前日は早く寝たほうがよい」と言われていますが、緊張している状態では間違いなく眠れません。眠ろうとする意気込みによって覚醒が高まってしまい、睡眠モードに移行できないためです。それだけでなく、寝なければいけないというプレッシャーで、逆に疲れてしまいかねません。これでは本末転倒になってしまいます。そのため、意外に感じるかもしれませんが、面接前日に就寝時刻を気にする必要はないのです。もちろん、寝ずに面接へ臨むのは控えるべきですが、無理に就寝時刻を早めて「眠れない」と悩むくらいなら、いつも通りの時間に布団へ入る方が良いでしょう。そのときのリラックスに効果的な姿勢についてお話します。まず、ベッドの中で仰向けになります。脚を肩幅程度に開いて、あごを引きます。肩の力を抜いて、両腕は体から少し離した位置で、だらんと伸ばします。手のひらを上に向け胸を開き、背中がベッドに沈み込んでいくようなイメージで。全身の力を抜きます。ゆっくり深い呼吸を繰り返しましょう。


最後までお読みいただきありがとうございます。
他にも気になること、ご質問などございましたら、弊社コンサルタントまでお気軽にご連絡ください。


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