ママさんナースは注意!クリニックの意外な「働きにくさ」

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ママさんナースからの質問

私は2歳になる子供がいます。
日中は保育園に子供を預ける事が出来ますが、夜勤帯は子供を見てあげたいという思いから、日勤帯だけで働けるところを探しています。

以前は病棟で働いていましたが、出産をしてから2年間は子育てに専念する為にブランクがあります。

ブランクがある為に採血などが不安で、しっかり指導してくれないと心配です。
また、まだ子供が2歳なので風邪になったり熱を出して病院に行く事も不定期であります。

出来れば突発的なお休みに対応していただけるクリニックで働きたいのですが、そのような所はあるのでしょうか。


ママさんナースの希望条件

・クリニック
・日勤帯
・突発的な休みの対応
・ブランク可能

転職コンサルタントからの回答

まだお子さんが小さい為、夜勤はせずに日勤帯だけでクリニック勤務したいという看護師さんは大勢おります。

有床クリニックを除けば日勤帯のみで働く事が出来、定時が17:30頃ですので、そのままお子さんを保育園に迎えに行って帰宅する事が出来ます。

一見するとクリニックで働く事は理想に思えますが、幾つかの働きにくいポイントがある事をご理解いただく必要がございます。

クリニックの働きにくさ その1「人数」

クリニックが病院と異なる大きなポイントは看護師さんがお勤めしている人数です。

病院の場合1つの病棟に平日は15名近くいる事も珍しくないですが、クリニックですと2-3名の少人数という所が殆どです。

この少人数でもしお子様の体調が悪くなり病院に急遽連れて行かなくなり、職場のクリニックにはお休みの連絡を・・・
考えただけでもヒヤリとしますね。

クリニック側からするとただでさえ少ない看護師さんの人数が更に減ってしまう事になり、冷ややかな反応になる事が予測されます。

そんな事が何度も続いたらどんどんクリニックに居づらくなって退職・・・
実際にそんな看護師さんも沢山いるのです。

クリニックの働きにくさ その2「スキル」

少人数という事は現実問題として病院のようなプリセプター、新人教育のようなシステムは無い事が多いです。

頼りになるのは看護師さん個々のスキルになってきてしまう訳ですね。

今回のご相談いただいた看護師さんの場合、ブランクがある事から自らのスキルを不安視しております。

過去、実際に私が遭遇した出来事なのですが、採血スキルを重視している糖尿病クリニックがありました。

そこに私が担当した看護師さんが勤める事になったのですが、クリニックの院長先生から『採血が出来ずに患者さんからクレームが来ているので解雇したい』という衝撃的な連絡が入りました。

この件はかなり極端な事例ではありましたが、クリニック側はスキルがある人を求めている事が良く分かるケースでした。

クリニックの働きにくさ その3「お休み」

その1に付随する内容ですが、幼稚園などの行事でお休みを取らなければならないケース、家族旅行に行きたいので有休を含めて連休としたいケース等がありますね。

ですが、現実的にクリニックのお休み日数は日祝と平日は半休1つ、といったように他の業種と比べると非常にお休みが少なく、必然的に有給も取れない看護師さんが多いです。

クリニックの退職理由にお休みが思うように取れないから退職する、という事も少なくありません。

ママさんナースにおすすめの職場とは

ナースJJから今回の看護師さんにご提案し無事就職する事になった職場は、実は一般病院でした。

一般病院とは具体的な定義がある訳ではありませんが、一般的には1次救急から高くても2次救急を受け入れしている病院です。

近隣にお住まいの方々の高熱、腹痛、捻挫等の一次救急レベルを受け入れているというのが、多くの方のイメージかもしれません。

患者さんの急変も少なく救急度の高い病院よりも残業が少ない傾向があり、ママさんナースや子育て経験者の割合が高いので、急なお子さんの体調不良でも理解してくれる風土である事が多いです。

お互い様の為に急なお子さんの発熱や学校行事の為に、参加しやすい病院でした。

クリニックとは非常に人気な職場ではありますが、それ相応のデメリット・働きにくさがあるというのをご理解いただくと、入ってから話が違うというのも少なくなるのではないでしょうか。

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