前回に引き続き、看護師さんが実際に体験した「恐怖の体験談」をご紹介します。
看護師になって体験した恐怖の夜勤②
ある日の夜勤。
日勤者から少し状態が悪くなっている(鼻出血がある)と申し送られた。
その為、1時間ごとのラウンドを行い、その都度声かけ、バイタル測定、サクション等を実施していた。
勤務時間から何度目かのラウンドを終えた頃には午前3時を回っていた。
患者さんと、「大丈夫?」「うん」と短い会話を交わした。
間もなく朝を迎える安心感からPC業務に専念した。
気がつくと最終ラウンドから約2時間程経過していた。
PC入力の手を止めて、ラウンドした時には、その患者さんは息をしておらずBLSを実施した。
引き続きALSを行うがその患者さんは息を引きとった。
帰宅は午後2時を回っていた。
帰宅後、夜勤帯のことを思い出し、もう少し早くラウンドをしていたらと、自責の念に駆られながら、疲労も重なりウトウトとしてきた。
その時、突如として誰も居ない庭先の大きな窓を、たくさんの手であちこち叩く音が聞こえた。
地震かな?と頭をよぎるが、タンスもTVも電気も何も揺れてはいない。
もう一度窓の方へ目を向ける。
窓が割れそうなぐらい振動しながら「バンッバンッバンッバンッ」と音だけが鳴り響いた。
とてつもなく大きな音だけが…。
幾度となく目を窓の方へ凝らすが、やはり窓の外には人影もなく誰もいない。
そのまま私は深い眠りについてしまった。
あの不思議な出来事は何だったのでしょうか?
やはり、患者さんが死を悔いて私の所へ訪れたのでしょうか。
(看護師 はなさんより)
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